レディ・ベス 初日感想
ミュージカル「レディ・ベス」、初日を観劇してまいりました!
当たったとき、10/8の文字を見てびっくりしました。
私:「え、初日が当たっちゃった…?」
だって、第2希望だったんですよ!(←重要)
そんなわけで、ワクワクしながら見に行ってまいりましたので今更ですが簡単に感想をば。
キャストはこちらの組み合わせ
さて、ネタバレ含みますので、これから見に行かれる方などNGな方は、バックお願いしますね。
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では、早速。
まずはセットから。
舞台に傾斜のある盆があり、それを主に使ってお芝居をしてました。後ろのスクリーンに映し出される映像も含めて、セットがとても美しくてこれを見るだけでも価値がありました。
個人的には、スクリーンに映し出される星空が素敵だなあ、と感じました。さすが、東宝さん笑
曲について。
曲はテンポ感がとても良くて、パンフでロビンの2人が言っていたんですが、全部通して1曲みたいなまとまりがありました。
特にこの曲が!という感じではなく、全てが綺麗につながっていたのが、全体の流れがスムーズに感じた原因かなと思います。(特に2幕がスムーズで、1時間15分あっと言う間でした。)
お芝居だけの場面は少なく、歌でずっと場面をつないでいた印象。これも、逆に内容盛りだくさんな今作の場合ではいい方向に働いていた気がします。リーヴァイさん、さすがやで。
そんなリーヴァイさんを客席で見ました笑
白髪の外人さんいるなーと思ってオペラグラスでのぞいて見たらご本人でした。初日ってすごい!
脚本については、なかなか難しいお話なので…詳しくは書けないのですが。話はテンポ良く進んでいたので、飽きずに楽しむことができました。メアリーについての描写がかなり切なかったです。これについては以下で。
それでは、キャストと役についてそれぞれ書いて行きます。
ロビン《山崎育三郎》
まず、ロビンは他の登場人物とは違い、実在の人物ではありません。自由を求める吟遊詩人で、ベスと出会い恋に落ちるキャラクター。
いっくんはやはり男前でしたね。ベスが好きであると気づいてから、さらに優しい感じになりました。ステキ。でも、思ったより達観しているような雰囲気もありました。
歌に関しては、楽器を弾きながら歌う曲がとても印象に残っています。ただ、いっくん、久しぶりのミュージカルで緊張していたのか、思ったより声が飛んでなかったかなと。まあ、普通にかなり上手いんですけどね笑
メアリー《未来優希》
メアリーは本当に切ない人物。ブラッディメアリーと呼ばれたほどの人ですが、早くに母親と父王が離婚して、ないがしろにされてしまった過去を持ちます。冒頭の子役を使った説明がとても効いていて、この辺が分かりやすかったです。
未来さんのメアリーの力強さは、悲しい過去と自由にならない運命を背負って生きていくという切なさを含んでいた気がしました。
お歌は、めちゃめちゃ迫力があって、表情が豊かで良かったです。大女優ですね。流石としか言えません。
フェリペ《平方元基》
彼はずるいですねー笑
登場からして、遊女と楽しくビリヤードをしつつ、上半身がはだけた衣装で登場。いやー、さすが情熱の国スペインのチャラ王子ですね(褒めてる)コミカルな場面も上手で、会場も笑い声が上がっていました。さすが、元基くん笑 彼は素が面白いですからね。
そしてこのチャラ王子は、ベスやロビンを助けて、ガーディナー司教らをやっつけるという大活躍ぶりを見せます笑 美味しい役どころを魅力的に演じてくれました。
歌も安定していて、安心して聴けました。元基くん、もっともっと東宝ミュージカル出て、活躍して欲しいです!
アン・ブーリン《和音美桜》
和音さん演じるアンブーリンは亡霊であるのに存在感がすごかったです笑 歌は悲しさを存分に秘めつつ、でも娘のベスへの愛情や母性も感じて、歌を聞くだけで涙が出てきました。姿もめちゃめちゃ美しかったです。
キャット《涼風真世》
生で真世さん見れたー(泣)
素敵な歌声でした。声量はきっともっと出そうだったのですが、抑えていたのかな?キャットの歌う「大人になるまでに」は、ベスを信じて愛情を注いで成長を見守っているのがわかるナンバーで、真世さんの歌声と相まって感動でした。
ガーディナー司教《石川禅》
ガーディナー、驚くほどぴったりでした!笑
ベスを陥れる悪役として、物語のとてもいいスパイスになっていました。もちろん、歌も安定感があって良かったです。
シモン・ルナール《吉野圭吾》
ガーディナーと一緒に物語を引き締める存在でした。悪役なんですけど、立ち居振る舞いがいちいちかっこいい笑
歌も安定感があり、安心して聴けました。
アスカム先生《山口祐一郎》
2度目の山口さん!
安定感と力強さのある歌声から、ベスを心から信頼し、厳しくも愛情をもって成長を見守ってきたのだなと感じました。最初の語りのようなところから、すできぐっと物語に引き込むあたり、やはりさすがとしか言えません!
ベス《花總まり》
美しすぎました。そして、溢れる気品と聡明さが、ベスと重なり、最後の戴冠のシーンの決意の表情がぐっときました。むしろ眩しくて、オペラグラス覗きながら泣きました。
でも、酒場のシーンはとてもお茶目で、キュートな少女って感じが良かったです笑
お歌の方は、安定感があり、表情も良かったのですが、声量が(他の方がすごいのかもしれないですが…)少し足りなかったかなと。 まだ初日ですからね!頑張って欲しい!
フェリペが一番長くなりました笑
と、以上が感想になります。カテコはハプニング続きで面白かったですが、とても濃密な3時間で、あっという間でした。
細かいところまで見れなかったので、できればもう一度見たい!
お時間のある方はぜひ、観劇してみたらいかがですか?
キャストさん、スタッフさん含めて、皆さんが揃って千秋楽が迎えられるよう、応援しています!