しょーもないひとりごと

深いようで浅い話。

理想と現実の狭間で

昨日はあんスタのイベント発表日でしたね。毎年恒例のショコラフェスに転校生が沸き、返礼祭予想で盛り上がるTLのなか、じわじわトレンド1位に迫りくる「活動休止」という文字。「今度は誰だ…?」と気になりタップしてみると、そこには活動休止という文字がおそらく今の日本では一番似合わないであろう(と私が勝手に思っていた)グループの名前がありました。

 

あけましておめでとうございます。お久しぶりです、うちかです。AD-LIVEのレポを書きたいと言って早2か月…遠いところまで来てしまいました(笑)ちょっともう記憶が薄れてしまい書けそうにないので、おとなしく円盤の発売を待ちたいと思います。(半年先…!)本当、すみません。

 

…さて、最初に書いた話を続けたいと思います。その名前と活動休止の文字を見たときに最初に頭に流れてきた曲は彼らのあの曲でした。

たぶんあの時僕らは歩き出したんだ 互いに違う道を

still…(嵐「Happiness」カップリング) 作詞:多田慎也櫻井翔  作曲:多田慎也 編曲:NAOKI-T

ついにこの時が来てしまったか…と。最近は2次元のアイドルばかり追いかけていることもあって、バラエティ番組の供給が無いことに気づいた私はジャニーズのバラエティを見てその足りない分を補うという行動に出たんですよね(笑)まあ、一緒になって(というか巻き添えをくらって)一緒に見ていた父と母が「嵐は本当に仲良さそうね。まだまだこれから人気になっていきそうだよね。」という話をしてくるたびに

「当たり前じゃん。嵐が解散とかしたら日本中がお通夜だよ!!!」

と言ってました。

ってか、この会話今年に入って3回は両親とした。

でもつまりそれって、そんな日が来るなんて思ってもいなかったからこそ出てきてた言葉なんですよね、今考えてみると。だから昨日はとても驚いたし、相葉くんの言葉を借りると『ひっくり返りました』。

 

今回この記事を書くに至ったのは、元嵐ファンで、今もアイドルが大好きな私にとって、やはり今回のことは衝撃的で思うことが沢山あったということ、そしてやっぱ嵐ってすごいなぁ!って思ったという話を備忘録として綴っておきたいと考えたからです。現役嵐ファンの方々からしたら、何言ってるんだこいつ!当事者じゃないから言えるんだ!…と思ってしまう可能性もありますので(心の広いファンの方々はそんなこと思わないかもしれないですが笑)、もし心の整理がついていない方がいらっしゃったらバックお願いしますね。そして、気分を害してしまった方がいたら本当にすみません。

 

というわけで再び話を続けたいと思います。先ほどの話に戻りますが、『そんな日が来るなんて思わせなかった』彼らは本当にすごいと思います。記者会見で2017年にこの話が出たと聞いて、思っていたより早く話は出ていたんだなぁと感じ、それと同時にそういったそぶりを一切見せずに毎回テレビの中・ライブでは『いつもの嵐5人』で居続けたこと、そういうところが彼らが国民的アイドルグループといわれている所以だなとひしひしと感じました。

最近アイドリッシュセブンと出会って、アイドルについて考えることが増えたのですが、姉鷺さん(TRIGGERというアイドルグループのマネージャー)が理想のアイドルについて語るシーン、そのセリフがこんなに身に染みる出来事がこのタイミングで来るとは思ってませんでした。姉鷺さんはTRIGGERのメンバーの一人に「理想のアイドルとは?」と聞かれ、こう答えるんです。

 終わらないアイドルよ。

アイドルは夢なの。夢の終わりなんて、誰も見たくない。

アイドリッシュセブン(3部14章2話) シナリオ:都志見文太

 アイドルはその名の通り「偶像」です。

【偶像】

  木・石・土などで作った像。特に、神や仏をかたどった像。

あこがれや尊敬・妄信などの対象となっている人や物事。 「今や過去の-にすぎない」

 もともとの意味は①なんだと思うのですが、アイドルというところでは②の意味合いが大きいと思います。あこがれや尊敬・妄信の対象ーつまり、現実とは離れて夢を見せるものー。特に、「あこがれ」って言葉は、私の中では「実際とかけ離れているとき」に使うことが多いんですよね。嵐のライブで松潤が「これから俺ら5人で、ここにいる〇万人幸せにしてやるよ!」みたいなことをよく言っていたと思うのですが(この後に、だいたい櫻井君が調子をうかがってきますよね笑)、そういう言葉が出てくるあたり最高にアイドルに徹してるなぁと感じます。

しかし、この「終わらないアイドル」が一番難しい。なんてったって、アイドルたちはアイドルであるのとともに、1人の人間でもあるんですから。

生きている人間がやっているアイドルには、必ず終わりが来る

でも、姉鷺さんも言っていた通り、誰も夢の終わりなんて見たくない、だから終わりを感じさせないアイドルが2番目に理想のアイドルだと私は思っています。こういう面では、生身のアイドルの中で抜群に嵐が終わりを感じさせないアイドルだなぁと思っています。会見でも、嵐は解散ではないと明言してくれた。仲が悪いわけじゃない、意見の食い違いではないと明言してくれた。僕たちはいつまでも嵐だと明言してくれた。この言葉でどれだけのファンが救われたかと思うんです、私は。あと、個人的には、会見に黒スーツではなくて、落ち着いた・やわらかい色の少しラフな服装で現れたのが満点でした。黒スーツでの会見にはトラウマがありますし、胸が苦しくなってしまいますからね。

 

そして、もう一つ、これもアイナナで言われてたと思うんですけど、アイドルたちの活動が終わったときに「応援していてよかった。幸せだった。」と思われるアイドルが理想のアイドルだなと思ってます。これ、私が嵐をそう思ってるってところも含めての考えです。

私が嵐を応援していた期間は、正直そこまで長くありません。ドラマ「花より男子」世代なので「WISH」の2005年くらいから、「君と僕の見ている風景」までライブDVDがあるので2011年の計6年くらい。たぶん、国民的アイドルグループと呼ばれるまでの階段を勢いよく駆け上がっていた時代だと思います。人気絶頂、円盤の売り上げ枚数好調、ライブチケット入手困難…そんな大人気グループになっていくにつれて、度重なるCD・DVDの発売に財布との大相談会、冠番組・出演番組の録画でレコーダーの中が大渋滞など、大変でしたが(笑)とても楽しい日々だったなぁと今でも思っております。そして、私がほかに興味が向いてしまって、5人の活動をあまり一生懸命追わなくなってしまっても、エンタメを追っていればだいたい嵐の誰かに当たるいうくらいに活躍していて(笑)、とてもうれしく思ったり。

…ちなみに一昨年、マモちゃん(声優の宮野真守さん、ここ数年の推し)が髑髏城の七人Season月の宣伝でVS嵐に出て、ゴールデンタイムに5人と同じ画面に映ったときは感極まって涙を流しました(実話)

だから、私は「嵐を応援してよかった…!」って何年たっても思うんです。そういうアイドルに出会えたのは幸せですね。

活動休止の2年前から告知、5人そろっての笑顔での会見、これから2年かけてファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えていきたいという言葉、史上最大動員数のツアー開催…こういった形をとっての活動休止はとても恵まれてるなぁと感じるのですが、やっぱりそれって常に「ジャニーズ界、男性アイドル界、さらに言うと芸能界の最前線」で頑張ってきた彼らの人徳があったからこそなのではないかと思ってしまいます。(にしても、恵まれすぎですね笑)

また、アイドルは人間だー!話に戻ってしまって恐縮なのですが、もう一つだけアイナナのセリフを紹介させてください。

俺たちはスターなんかじゃないけど、見上げてくれる人たちがいるから、体中に精一杯、銀紙貼っ付けて 星のフリしてんだ。

アイドリッシュセブン(3部7章4話) シナリオ:都志見文太

 5人のうちだれだって、少しでも何かが違えば普通の人だったかもしれない。というか今も普通の人だけれども、見上げてくれる人たち(=ファン)がいるから最前線で今日も、グループ名とたくさんの人の希望を背負って頑張ってくれてるんですよね。そして、ライブが一番アイドルらしさを感じる場面だと私は思っているのですが、ライブでアイドルがアイドルとしていられるのは、作詞・作曲・編曲家の方々が曲を作って、構成、演出、衣装などのスタッフの方々の力があって初めてアイドルになれるんです。

(最近の私がいる界隈、声優界隈では、アイドルキャラの声を当てている声優さんがやるライブが席巻しています。声優さん本人とキャラの見た目が近いとは言えないけれど、その声優さんを通してキャラを見ることで楽しむ…という仕組みなんですが、これがすごく盛り上がるし、TLに「〇〇さん(声優)、リアルに△△(キャラ)だった!」が多発するんですよ。…どうしてこうなるかって、つまり、耳から入るもの(曲や歌声)とダンスやしぐさ、演出の影響が大きいからこそ、見た目が近いとは言えない声優さんでも、リアルに△△だったと言われる様になるのです。という仕組みの話でした。)

こういったことを踏まえると、嵐だって本来普通の人間だし、大野君の何にも縛られず…って話も分かるなぁと思ってしまったわけです。「#大野くんの夏休み」というタグが流行ったのは、嵐に沢山幸せにしてもらって、嵐が嵐でいることの大変さを知っているファンだからこその考え方でとてもいいなと、ほっこりしました。私も、大野君がゆっくり休んで、「また嵐をやりたい!」と思ってくれたら戻ってきてほしいし、新しい生活が良いって思っても、大野君が健康で生きていてくれたらそれ以上のことはないと思ってます(こういうところで重いオタクを発揮。基本、推しに対しては健康で長生きしてくれれば芸能活動は二の次で良いと思っちゃうタイプのオタクです。元気な推しの姿が見たい…!)

 

さて、最後に「嵐は伝説のアイドルになってしまうのだろうか?」という少し茶番チックな話をしたいと思います(笑)

伝説のアイドルといわれて誰を思い出しますか?

私の中で伝説のアイドルになる定義って、「人気絶頂の中、引退・活動休止をしたアイドル」です。昭和の時代であれば、スポットライトのなか、ステージにマイクを置いて去っていった山口百恵さんは伝説のアイドルといえると思います。私はその時代の人間ではないですが、両親からその話は聞かされたことがあります。平成であれば、アイドルではないですが「平成の歌姫」と呼ばれた安室奈美恵さんです。ファンに見守られたラストライブ、華々しい引退でしたね。

…ちなみに声優界隈でも、伝説のアイドルが存在します。「µ’s」って聞いたことありませんか?ラブライブというアニメの中のグループで、2015年の紅白歌合戦にも出場した9人組のスクールアイドルです。彼女らは、アニメの中では3年生の卒業とともにµ’sを終わりにしました。アニメの中のキャラクターに声を当てている声優さんが、実際にキャラクターの衣装をして現実のµ’sとして活動していましたが、それも人気絶頂の中東京ドームの公演を経て活動休止という形になりました。ので、ラブライブ界隈の中では「伝説のスクールアイドル」で、新しいシリーズでも彼女らにあこがれて沢山の少女たちがスクールアイドルを目指すようになっていきます。

では、嵐の場合は…?まあ、あと2年で人気は落ちることはないと思うので(笑)、人気絶頂のなか活動休止になるでしょうから、伝説のアイドルの定義に当てはまってしまいますね。ただ、再始動の可能性が限りなく0に近い…というわけでもなさそうなので、微妙な線かもしれません(笑)2020年以降の動向にも注目したいと思います。

 

 

長い記事にお付き合いいただいてありがとうございました。私自身も、書いたら落ち着きました(笑)

会見の様子は、嵐5人の中の良さが垣間見れてよかったです。正直な心の内を自分の言葉で伝えてくれた大ちゃん、会見を言葉選びの面で助けてくれた櫻井君、ひっくり返ったなどのユーモア含めて和ませてくれた相葉ちゃん、「解散ではない」と即座に言い切ってくれた松潤、「前を向きすぎずに」とファンに寄り添った言葉をくれたニノ。正直、活動休止はさみしいです。月並みですが、この言葉を信じて私は2020年まで見守って行きたいと思います。

これは別れではない 出逢いたちとのまた新たな始まり

ただ 僕はなおあなたに逢いたい 

また… いつか笑ってまた再会 そう絶対

still…(嵐「Happiness」カップリング) 作詞:多田慎也櫻井翔  作曲:多田慎也 編曲:NAOKI-T

 …LINEの一言が「そっとしておいてください。」になった嵐ファンの高校の同級生に届け!笑